このページでは「なぜ動画でのWEB集客に注目するべきなのか?」というトピックを主題において、これからのWEBマーケティングについて説明させていただきます。創業から10年以上、弊社では営業活動をほとんどせず、広告費もほとんどかけずにSEOのみで集客してきました。創業当初は宣伝にかける資金がなかったことが理由です。
また動画SEOについて解説しているページは多数あれど、実際にやってみた経験が書かれているページは、私が調べた限りは見当たりませんでした。そこで弊社で時間をかけて、調査した結果とそこから推測される今後の傾向を記します。ぜひ今後のWEB集客の参考にしていただければ幸いです。
株式会社バロックワークス
代表取締役 松村裕樹
動画SEOというと、Youtube内での動画の上位表示を思い浮かべる方も多いかもしれません。しかしそうではないのです。ここではYoutube内にUPされた動画をGoogleのキーワード検索にも、上位表示させることを意味します。次の画像を見ていただければ、わかりやすいかと思います。
弊社は結婚式二次会のプロデュース業を展開しております。したがって結婚式二次会事業に関わるキーワードで説明させていただきます。まずこの冒頭でいきなり、実際にやってみた結果をご紹介します。
検索キーワード「二次会クイズ パワポ」
このキーワードを検索エンジン「Google」にて、検索した結果が次のキャプチャです。
【PC画面検索結果】2023年5月現在
【スマートフォン画面検索結果】2023年5月現在
◆弊社Youtubeチャンネル◆
「二次会クイズ パワポ」このキーワードは、検索需要としてはニッチなロングテールキーワードにはなります。このようにPC及びスマホでの検索、どちらにおいても弊社のYoutubeチャンネルの動画がGoogle検索結果の第1位に表示されております。Youtube内の検索結果ではありません。
【結論】
YouTubeにUPした動画を、Googleオーガニック(自然)検索にも上位表示されるように、施策していくことを動画SEO対策と言います。競合他社のWEBサイトがテキストのみで画面に表示されている中、貴社の動画がサムネイルで、検索結果画面に表示されていると、集客にも優位に立てると考えられます
【いろんなキーワードでやってみた結果】→
100%満足の行く成果では、ありませんでしたが、やり方次第では表示されます!
では実際に表示されるまでの期間はどれくらいかかるのでしょうか?期間はキーワードによって様々で、一概には言えません。いくつかの例を挙げてご紹介いたします。10以上の動画をUPして検証しております。
◆多かったケース◆
・動画UPから約1週間経過後→40位~50位前後
・動画UPから約2週間経過後→20位~30位前後
・動画UPから1ヶ月経過後→15位~25位前後
◆あまりよくなかったケース◆
・動画UPから約1週間経過後→順位すら付かず
・動画UPから約2週間経過後→順位すら付かず
・動画UPから1ヶ月経過後→→40位~50位前後
◆よかったケース◆
「京都 結婚式二次会 幹事代行」
「神戸 結婚式二次会 幹事代行」
このキーワードの場合は、非常に良い結果でした。
・動画UPから約3時間後→12位~15位
・動画UPから約1週間経過後→7位~10位前後
検索キーワードによって結果は様々です。したがって多くのキーワードで様々な動画を、とにかくたくさんUPしていくべきだと考えられます。現状は明確な答が存在していません。「質」より「量」あらゆるキーワードでチャレンジしていくべきです。
その中からいくつかの動画で、よりよい結果が得られるのではないでしょうか?
狙う検索キーワードによって、結果は大きく変動するようです
また次の画像のように、検索クエリ(キーワード)によって専用の動画枠が設置されていることもあります。2018年6月頃から、徐々に動画をオーガニック検索結果へ表示させる動きが見受けられます。
2~4つ程度の単語を組み合わせたキーワードのことです。検索ボリュームが少なく競合も少ないという特徴があります。軸となるビッグワードを選び、そこから関連キーワードを抽出していくことにより、得られます。
下記に例を記します。上になるほどSEOで上位を取ることは難しく、下になるほど簡単になっていきます。
「結婚式」ビッグワード
「結婚式 二次会」
「結婚式 二次会 幹事代行」
「結婚式 二次会 幹事代行 大阪」
・競合が少なく、上位表示を狙いやすい
・検索意図が明確であり、ユーザーのニーズに合わせやすい
検索ボリュームが少ないことが大きなデメリットです。しかし複数のキーワードを対策することにより、全てを合計した検索ボリューム数では、ビッグワードひとつの検索ボリューム数を超えるような対策も可能です。
アメリカでは、世界に先駆けて検索結果画面にyoutube動画が表示されています。
この背景には、もちろんGoogleがアメリカの企業ということもありますが、読み書きのできない非識字者が多いことも、少なからず理由のひとつに挙げられるはずです。アメリカでは成人の約8%前後にあたる約1600万人が読み書きができないとのこと。先進国の中ではかなり高い割合と言えます。
日本では識字率は高いが、便利すぎる世の中になったこともあり、読み書きが面倒だと感じる世代も増えていくのではないでしょうか?
なぜ動画市場がこれからも伸びていくと考えられるのか?
・テキストよりも印象に残りやすい
・テキストよりも多くの情報が伝わりやすい
・テキストよりも、誰でも気軽にみることができる
このように考える人が、年々増加傾向にあると感じています。
【引用】2022年の動画配信市場規模は4,530億円
今回の調査の結果、2022年の動画配信市場規模を4,530億円(前年比107%)と推計しました。
2027年には市場規模は5,670億円まで成長。
2027年までの市場予測を行い、市場規模は引き続き拡大傾向が続き、今後も緩やかに伸びていき 、2027年に5,670億円になると推計しました。
【引用元】
まとめると大きく分けて、3つの理由が考えられます
【1】5Gの普及
4Gと比べると通信速度は20倍、同時接続数は10倍、遅延速度は10分の1
データ容量の無制限化により、高画質の動画も簡単に観ることができる
【2】スマホの普及
わずか1分程度の隙間時間でもショート動画で埋めることができる
生活のあらゆる場面で、いつでも動画を観ることができる
【3】効率的な生き方の浸透
これからの若い世代は、効率的な生き方を好み、無駄な時間を作らない。
→動画の中でも、長時間動画より、尺1分前後の動画が好まれる
文章よりも動画の方が、情報が伝わりやすいと考える人の増加。字を読むのが煩わしいと感じる人もいる
Googleのポリシーである「ユーザーに有益なサイトを上位表示させる」この理念は一貫して変わっていません。また今後も変わることはないでしょう。
多様性の時代、検索ニーズも様々です。テキストで情報を得たい人もいれば、動画や音声で情報を得たい人もいます。そして私たちは動画で情報を伝えることができる時代を迎えています。従ってGoogleオーガニック検索にYouTubeが表示される流れは加速していくと私は考えています。
Google 検索セントラル ブログとは?
Google検索のコアアルゴリズムの公式最新情報、SEO のベスト プラクティスなどが紹介されているGoogle公式ページです。セントラルブログより引用した一文をご紹介します
【引用】
動画は、メインの検索結果ページ、動画検索結果、Google 画像検索、Discover など、さまざまな場所に表示されます。
【引用元】
動画の SEO ベスト プラクティス
【引用】
本日より、動画がページのメイン コンテンツである場合にのみ、動画のサムネイルが Google 検索結果の横に表示されるようになります。 この変更によりユーザーは、アクセスするページの内容を理解しやすくなります。
【引用元】
Google 検索結果での動画表示のシンプル化
ChatGptなどのAIが登場したことにより、従来までの検索の概念が変化しつつあります。こういった現状からもGoogleは、新たな検索ニーズをつかんでいく必要があります。以上から、今後もGoogleオーガニック検索において、動画が表示されるキーワード数は増加していくと考えられます。
【引用】日本の Google 検索にもショート動画が掲載されるようになりました。 今までは、米 Google などごく一部の国だけでの提供でした。
昨年 12 月に Google で動画検索関連の担当者に米国以外でのショート動画の提供の予定はあるかと尋ねたところ、展開したいとは思っているとのことでした。 いつかは来るだろうとは期待していたのですが、予想よりも早かったというのが僕の感想です。
【引用元】
【引用】
10 本のブルーリンクの従来の検索結果から脱却し、「ビジュアルで手軽でパーソナルで人間的」な検索結果へと Google は改変するつもりだと、Google I/O の開催前に報じられていました。
【引用元】
新しい検索体験を提供するPerspectivesをGoogleが発表
【1】YouTubeはGoogle傘下である
これはGoole傘下だから、優位であるという単純な理由だけではない。傘下であることを理由に不当にYoutubeを優先しているということにはならない。
・WEB上にUPされている動画コンテンツの中で圧倒的なシェアを占めていること
・Googleでのブラウザ検索とYouTubeでの検索は、基盤や内部構造、アルゴリズムが共通のものである部分も多いという理由から、必然的に優先される
【2】YouTubeは世界第二位の検索エンジンである
世界で毎月1回以上YouTubeを使っている人は25億1400万人です。 これは、およそ80億人の世界人口の約3割にあたります。 日本でも月間のユーザーは7000万人を超えており、日本で一番人気のソーシャルメディアの一つです。動画プラットフォームとしては世界最大です。検索エンジンとしても本家Googleに次ぐ第二位です。
YouTube以外にも「TikTok」「ニコニコ動画」「facebook」「twitter」など動画を観ることのできるプラットフォームは数多くあります。それらのプラットフォームの中でも、Google検索ブラウザに上位表示させるためにはYoutubeが圧倒的に有利です。下記のようにデータを実証し検証されているページが発見できました。
【引用】
検索210万件と動画76万6000本を調査したところ、グーグルの検索結果1ページ目に表示される動画カルーセル全体の94%をYouTube動画が占めており、競争の余地がほとんどないことがわかった。
【引用】
1.YouTube(94.2%)
2.Khan Academy(1.5%)
3.Facebook(1.4%)
4.Microsoft(0.4%)
5.Vimeo(0.1%)
6.Twitter(0.1%)
7.Dailymotion(0.1%未満)
8.CNBC(0.1%未満)
9.CNN(0.1%未満)
10.ESPN(0.1%未満)
【引用元】
1【方法(ノウハウ)を教えるような内容】
ヘアメイク、DIY、料理、筋トレ、家電製品や車の修理など
2【商品やサービスのレビュー】
3【動画である必要性をもつ内容】
スポーツや音楽演奏、観光案内などの写真やテキストでは伝わりにくいもの
現段階では、上記のような条件を持っている動画が対策しやすい状況です。しかしあくまで対策しやすいというだけであり、必ずしもこの条件に当てはまる必要はありません。なぜならこれらの条件から外れたキーワードでも多くの動画が上位表示されています。例えば下記キーワードなどはテキストや写真で伝えられる内容です。動画である必要性はありません。内容もあくまで説明や紹介であり、ノウハウ系とは少し離れています
「給付金 2023」
「成人式 振袖」
この2つのキーワードでは検索結果1ページ目に動画欄が表示されています。
画像はクリックすると拡大します
つまりご貴社のビジネスが2つの条件に当てはまらなくとも、動画SEO対策ができる可能性は多いにあると言えます
まずは基本的なメリットを3つ紹介いたします
【1】流入経路が増える
YouTube内だけでなく、Googleの検索ブラウザを使うユーザーにも動画を観てもらうことができるため、再生回数が伸びやすい。
【2】YouTube内でも表示されやすくなる
Googleの検索ブラウザの検索結果とYoutube内の検索結果は必ずしも一致するわけではありません。しかしGoogleの検索ブラウザでの順位表示が上位にあると、高品質の動画であるとみなされているため、YouTube内での検索結果においても「おすすめ動画」や「関連動画」に表示されやすくなります
【3】競合他社と比較して、画像で露出されるため優位性がある
Google検索結果において、競合サイトがテキストのみで表示されているのに対して、貴社はサムネイル画像で視覚的にアピールできます。さらにサムネイルをクリックすると動画と音声を使って、伝えたい内容をユーザーへ伝えることができます
個人的にはこれが最も大きなメリットであると考えています。従来の GoogleオーガニックSEO では、上位表示されるためには Web サイトの歴史(古さ)が重要でした。他にもサイトへの被リンク数、登録ページ数、アクセス数、ドメインパワーなどなど、様々な要因により、上位表示されるサイトが決定していました。この条件ではやはり大規模サイトや、資金がある企業が運営しているサイトに勝つことが、難しかったのが現状です。
しかし動画 SEO では、誰もが同じプラットフォームで勝負します。サイトのドメインパワーなどは重要ではありません。つまり不利な要素がGoogleオーガニック検索と比較すると圧倒的に少ないのです。全員が同じYoutubeという土俵で勝負することができます。
アメリカのForrester Researchという調査会社が2010年に出したレポートによると、
動画を埋め込んだ ページは、埋め込まれていないページよりも、検索結果で上位に表示さされる可能性が約53倍も高いということです。技術力があり市場の調査力をされている米国の独立系のアナリスト・ファームであるForrester Researchは、権威ある会社として知られています。そのため、これらのデータはとても信頼できるものです。
したがってYouTubeで動画をUPしたあとは、貴社サイトの最も関連するページ内に動画を埋め込むことを推奨いたします。文章のみで情報を伝えるよりも、写真や動き、音声で伝えることにより、さらにわかりやすく情報を伝えることができます。次に動画を再生している時間は、サイトに滞在していることになるため、サイト滞在時間が増加します。動画が埋め込まれたウェブサイトのほうが、テキストや画像だけのページよりもサイト滞在時間が60%長いというデータもあります。自社サイトへのユーザー滞在時間が伸びると、通常のSEOへも良い影響が生まれます。動画SEO対策をしたあとは貴社サイト関連ページ内にYouTube動画を埋め込みましょう
検索結果上位に動画が表示されるキーワードは、日本国内ではまだまだ少ないです。実感では1%にも満たないかと思われます。しかしGoogleのポリシーや昨今の検索市場から推測すると、この流れは加速すると考えられます。今後は動画が表示されるキーワードは、どんどん増加していくでしょう。
YouTubeチャンネルを所有している企業は多くありますが、動画SEOに本気で取り組んでいる企業はまだまだ少ないです。「YouTubeに動画をUP→SNSなどで拡散する」
たいていの場合は、ここまででストップしていることがほどんどです。つまり動画SEO対策について気づいていない人が、まだまだ多いのが現状です。
さきほどの「通常のSEOよりも小規模プレーヤーが戦いやすい」とも重複しますが、早め早めに取り組めば先行者利益を得ることも可能かもしれません。競合他社が動画SEO対策に取り組む前に、貴社の事業ドメインにおける関連キーワードを、全て押さえてしまうことも、今なら難しくないのです。それは半永久的に広告宣伝活動をおこなってくれる貴社の資産となりえるのです。
【参考記事】
Youtube動画のサムネイルが、Googleオーガニック検索に表示されることにより、ターゲット層に自社をアピールできます。これだけでも企業のブランディングにはなるでしょう。しかしもっとダイレクトにコンバージョンへつなげたいと考えるのは当然です。そこで現段階では下記のような導線を検討しています。
【動画の後半部分にて、自社WEBサイトへ誘導する】
テキストとナレーションで、動画内後半部分にて特典を案内する
【1】自社WEBサイト内に特設ページを作る
【2】動画後半部分に表示する
この動画をご覧になられた方限定特典、詳しくは概要覧URLをクリック
【3】概要覧にリンクを張る
YouTube動画の概要覧に特典URLのリンクを貼っておく
【4】自社サイトへ誘導して、コンバージョンへつなげる
少なくとも10本程度のハウツー系動画や、ユーザーが興味を持つコンテンツを用意して、そのコンテンツの終了画面などを経由して、1本のPR動画へ誘導するという流れが適切です。
まずは早くスタートすることにより、先行者利益を得ることです。次にロングテールの項目でも書きましたが、キーワード選定が最も重要であることは明白です。検索意図の明確なキーワードに絞って対策していくことをオススメいたします
例)
誤「ヘアメイク 成人式」×
正「ヘアメイク 成人式 ハーフアップ」〇
実際にGoogleで検索していただくと結果は一目瞭然です。前者は検索結果に動画は表示されませんが、後者であると動画が表示されています
【まとめ / 8つのポイント】
・早くスタートする
・検索意図が明確であるニッチなキーワードを狙う
・宣伝目的の動画ばかりをUPしない
・ユーザーに有益な内容の動画をUPする
・伝えることは、ひとつの動画でひとつだけ
・尺を長くしすぎない→長尺動画は初めからクリックされない可能性あり
・動画をUPしたら自社サイトに埋め込む
・様々なキーワードでたくさん動画をUPする
いかがでしたでしょうか?貴社でも早めに、動画SEO対策に取り組んで、競合他社から一歩リードしてみませんか?
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